債務整理とは具体的にどういう手続をとるのですか? 個人の債務整理の場合、具体的には、任意整理・特定調停・自己破産・個人再生の4つの手続が中心となります。状況によっては、消滅時効の援用や相続放棄などの方法をとることができる場合もあります。
調停離婚とは何ですか? 当夫婦間で離婚や離婚の条件で合意できない場合に、裁判所に離婚調停を申し立てて行う離婚です。当事者と調停委員、裁判官の三者が円満な解決に向けて話合いを行います。離婚の訴えを起こす前には必ず調停をしなければなりません。
審判離婚とは何ですか? 調停で話合いがまとまらない場合に、裁判所が相当と認める場合に「調停にかわる審判」を行います。審判が行われるのは、実質的に離婚の合意ができていても何らかの事情で当事者の一方が調停に出席できない場合や、離婚自体の合意はできているが付随的条件について合意ができない場合などです。審判に対しては異議申立ができ、異議を申し立てると審判は効力を失います。
離婚するときに問題になることは何ですか? 結婚生活の中で形成された財産がある場合、財産分与が問題となります。また、夫婦のどちらか一方が離婚の原因を作ったときには、慰謝料を請求することもできます。未成年の子がいる場合は、親権をどちらが持つか、親子の面会交流、養育費の支払も問題となります。
財産分与とは何ですか? 婚姻期間中に協力して形成した財産を離婚に際して分与することです。財産分与には、夫婦財産の清算としての性格(清算的財産分与)、離婚後の生活維持の費用としての性格(扶養的財産分与)、慰謝料としての性格(慰謝料的財産分与)があります。
親権にはどのようなものがありますか? 親権の内容には、未成年の子を身体的に監督・保護すること(身上監護権及び同義務)、未成年の子の財産を管理し、この財産上の法律行為に対して代理したり同意したりする権利(財産管理権)があります。
面会交流とは何ですか? 面会交流とは、離婚後、親権者・監護権者とならなかった親が未成年者の子と面会、交流する権利権利です。面会交流権は、子の福祉を害することがない限り、制限されたり奪われたりすることはないとされています。
養育費とは何ですか? 養育費とは、未成熟子が社会人として経済的に自立できるようになるまでの間に必要とされる費用です。未成熟子というのは、経済的に独立することが期待できない段階の子どもですので、18歳未満の未成年子とは区別されます。養育費には未成熟子の衣食住の費用や医療費、教育費などが含まれます。近年、裁判官や家庭裁判所調査官が中心となって作られた養育費算定表に基づいて養育費の額が定められることが多いと言えます。この場合、父母の収入によって養育費の額がある程度の範囲で決まります。